ワンルームマンションでの資金運用は有効か?

ワンルームマンションの運用は、とても手軽なように言われています。
・サラリーマンの節税に
・小さな自己資金で大きな資産の形成
・公的年金制度の不安を払拭する私的年金となる
・いざというときの生命保険代わりに、掛け捨て保険よりも有効
など、どれを聞いても、大変魅力的ですね。

 

では、実際に運用したとき、本当にこれらが叶うのでしょうか。

 

マンションの運用での儲け話では、『借主がいる』ということが常に前提となっています。
借主がいて、家賃収入があればこそ、黒字となるのです。
家賃収入をローンに充てれば、差ほどローンが重くのしかかることもないでしょう。
家賃収入があれば、確かに私的年金にもなり得るかもしれません。
しかし、借り手が付かないマンションは、ただ税金がかかる荷物になってしまいます。

 

「そういう場合は売ればいい」と安易に考えるかもしれませんが、借り手が付かないマンションを、誰が購入するでしょう。
ほとんどの専門業者は、そんな物件に手を出そうとは思いませんね。
つまり、『いざというときの生命保険代わり』という点においても、売れなければその効果を得ることはできません。

 

では、借り手が付けばよい、ということでしょうか。

 

もちろん、引っ切り無しに借り手がついて、引っ越したあとにもすぐに入居者がいれば、家賃収入を得ることができます。
長く入居する人がいれば、とても良いです。
内装の修繕や人の入れ替わりの際のクリーニングなどをしても、十分黒字になるでしょう。

 

しかし、資産価値として考えた場合、仮に購入してから15年で相続するとなったとき、その資産価値はどの程度あるでしょう。
確実に言えることは、購入したときの金額で売れることはない、と言うことです。
建物は経年することで老朽化します。
老朽化に伴い、その価値は下がっていきます。
まして、マンションのような集合住宅であれば、老朽化が進んでも一軒家のように建て直しや取り壊しが自由ではありません。
老朽化したマンションを、そのまま引き受けなくてはいけないのです。
価値が下がったマンションは、現金化するのも大変です。
しかし、税金だけは掛かりますし、管理費も修繕積立も支払わなくてはいけません。

 

さて、果たしてマンション運用は、誰でも簡単にできる資産運用と言えるでしょうか?
成功例より、失敗例のほうが多いことにも、目を向けてみましょう。
「自分は大丈夫」恐らく多くの方がそう思ったことでしょう。
もしもお考えの場合は、先の先までよく考慮して結論を出してくださいね。